なぜ第4類で静電気が重要か

ガソリンなどの第4類危険物は電気の不良導体が多く、配管を流れたり容器に注がれたりする 摩擦で静電気が発生・蓄積しやすい性質があります。蓄積した静電気が放電(火花)すると、 それが点火源となって蒸気に引火します。乙4の物理化学・性消の両方で頻出のテーマです。

静電気が発生・蓄積しやすい条件

  • 液体が配管内を速い流速で流れるとき(摩擦が大きい)
  • 湿度が低い(乾燥している)とき — 空気中へ逃げにくくなる
  • 電気の不良導体どうしの摩擦・流動・かくはん
  • 合成繊維の衣服の着脱

「湿度が高いほど帯電しやすい」は誤り(逆)で、最も定番の引っかけです。

静電気の防止対策

対策 ねらい
接地(アース)する たまった電荷を大地へ逃がす
流速を遅くする 発生量そのものを減らす
湿度を上げる(加湿) 空気中へ漏えいさせ蓄積を防ぐ
帯電防止服・帯電防止靴を着用する 人体への帯電を防ぐ
注入は底部から静かに行う・注入後は静置する はねかえり・かくはんによる帯電を防ぐ

「ゴム底の靴・絶縁性の高い靴を履く」は電荷が逃げなくなるので逆効果、 「作業直前に金属部に触れて放電しておく」は有効、といった実務寄りの正誤も出ます。

タンクローリー(移動タンク貯蔵所)での注意

給油・注油時は、接地導線(アース線)を接続してから作業を始めます。 また、ガソリンを入れていた容器に灯油を注ぐような切替え作業は、残った蒸気に 静電気で引火する事故の典型パターンとして出題されます。

まとめ

接地・減速・加湿」の3大対策と「湿度は高いほうが安全」の向きを固定できれば、 静電気の問題はほぼ取りこぼしません。演習で言い回しのバリエーションに慣れましょう。