第4類に共通する性質

第4類危険物は引火性液体です。共通する性質は正誤問題の宝庫なので、 「例外」とセットで覚えます。

  • 蒸気は空気より重い(蒸気比重が1より大きい)→ 低所に滞留する
  • 液体の比重は1より小さいものが多い(水に浮く)→ 注水消火で火面が広がる原因
  • 水に溶けないものが多い(例外: アルコール類、アセトンなどの水溶性液体)
  • 電気の不良導体が多い → 静電気が蓄積しやすく、流速を抑える・接地するなどの対策が必要
  • 燃焼するのは液体そのものではなく蒸発した蒸気(蒸発燃焼)

引火点・発火点の要点

  • 引火点: 点火源があれば燃え出す最低の液温。第4類の分類基準
  • 発火点: 点火源がなくても自ら燃え出す最低温度
  • 燃焼範囲: 蒸気と空気の混合割合が範囲内にあるときだけ燃える。下限値が低いほど危険
物品 引火点の目安 備考
ジエチルエーテル -45℃ 特殊引火物。燃焼範囲が広い
二硫化炭素 -30℃以下 発火点が約90℃と極端に低い。水中貯蔵
ガソリン -40℃以下 冬でも引火する
エタノール 約13℃ 水溶性
灯油 40℃以上 常温(20℃)では引火しない
軽油 45℃以上 灯油とセットで覚える
重油 60〜150℃ 「重油は燃えにくい」が加熱すれば危険

試験で狙われる引っかけ

  • 「ガソリンは常温では引火しない」→ 誤り(引火点-40℃以下なので常温で引火する)
  • 「灯油は常温で引火する」→ 誤り(引火点40℃以上)
  • 「二硫化炭素は発火点が高い」→ 誤り(約90℃と非常に低く、蒸気は有毒)
  • 「第4類の蒸気は空気より軽い」→ 誤り(重いので低所・くぼみに滞留する)

引火点の「数値そのもの」よりも、常温(20℃)と比べて引火するかどうかの判断が問われます。